も く じ  



   奥田克爾先生 新刊書


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恒志会の活動に理解を示され、いつもご協力をいただいている奥田克爾先生が、口腔の健康がいかに密接に全身の健康に関わっているか、その重要性と予防について説いた新刊書です。
著書の中で、プライスや片山先生、恒志会のことも取りあげています。
医歯薬出版から発売されています。



   ドン・キホーテ


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緒方先生と橋口先生の交信メールの中で、
「酒の肴では行動は起こせないよ。やはり行動するとなるとドン・キホーテだよ。そう言えば、恒志会のホームページに片山先生のドン・キホーテ論は載ってないよね。」
そもそもは、ここから始まった。

確かに、ドン・キホーテと言われれば、どこかで片山先生とダブる。
緒方先生が、平井さんがセミナーで「影山正治のドンキホーテ」を朗読したことがあったと。
複数の理事から「そんな記憶がある」という返事。
平井さんから送っていただいたセミナー資料を丹念に調べてみたところ、影山正治のドン・キホーテの詩が見つかった。

ドン・キホーテ



   「田中健藏先生追悼集より


この度、学校法人福岡学園より、上記の追悼集が送られてきましたのでご紹介いたします。

「田中先生の先見性、卓越した指導力が足跡に良く表れています。恒志会活動を評価していただいたこと、ありがたく、うれしくおもいます。」土居理事長



田中先生の足跡

1.学園構想・口腔医学について

■学園構想について
理事長に就任するや否や、田中理事長は、学園の教育基盤を強固にするため、精力的に活動され、学園の将来構想について「福岡歯科学園の新世紀にむけての将来構想((2000年)、「福岡歯科学園の中期構想」(2004年)、「福岡学園第二次中期構想」(2011年)を策定し、本学園の進むべき方向を次々と具体的な学園の将来ビジョンとして示された。
この将来構想・中期構想の策定と軌を一にする学園の基本方針(国民医療向上のため、真に実効ある教育を行い、高度の専門的能力と豊かな人間性、厳しい職業倫理観を備えた歯科医師、歯科衛生士、介護福祉士の育成を通じて社会に貢献するとともに、口腔医学を創設・育成して特色ある教育研究の実践および医歯学の進展に寄与する)がかためられていった。
その結果、将来構想・中期構想と基本方針という中期・長期目標が学園の理念と明確に関連付けられたものとなった。
それ以来、教職員は具体的に明示された教育・研究・診療等にかかる達成目標を意識して日常業務を行い、その目標実現に向け一丸となって取り組んできた。

全文を読む



   予防医学と歯科・医科連携


茨城県笠間市にある県立こころの医療センター院長の土井永史先生は、専門は精神科であるが、睡眠障害とくに睡眠時無呼吸症(SAS)をfMRIを利用して臨床的な研究をされている(上咽頭、下咽頭の動画分析)。
歯科は、こどもから大人までのすべての年代の人を対象に噛み合わせの状態と口腔内の状態を把握できるため、合併症が生じる前の段階で、睡眠呼吸障害(SDB)の早期発見が可能だとし、医科と歯科のネットワーク構築を提案している。
予防医学的観点を取り入れた歯科ー医科連携の実現と各地に張り巡らせた睡眠医療ネットワークの構築、この2つがこころと身体を護る最も現実的で有効と主張している。

県立こころの医療センター広報誌


参考 fMRI(functional magnetic resonance imaging)
MRIを利用して、脳や脊髄の活動に関連した血流動態反応を視覚化する方法の一つである。



   かかりつけ歯科医を持つ人ほど寿命が延びる


都市部に住む在宅高齢者の長寿(生存)におけるかかりつけ歯科医の効果
星 旦二 先生 首都大学東京教授

Abstract
目的
最近のレポートによれば、口腔衛生は生命を脅かす全身の病気の予防に効果的であり、かかりつけ歯科医による歯科医療のサポートと管理の重要性を示している。この論文の目的は、かかりつけ歯科医の存在と生存(長寿)の関係を明らかにするものである。

方法
自己管理質問調査は、日本のある都市に居住する16,462 人の在宅高齢者に郵送され、問題の特性やかかりつけ歯科医の有無や長寿を決定する潜在的要素などを観察した。最初の調査は2001年に実施され、次の調査は2007年(6年後)生存が確認された対象において実施された。
2001年の調査では、カイ二乗検定とケンドールのタウを用いて、長寿の要素とかかりつけ歯科医の有無、性別を分析した。6年後の生存を分析するために、カプラン・マイヤー生存率曲線が求められ、生存を決定する要素はCox比例ハザードモデルを用いた多変量解析によってわかりやすく立証された。

結果
最初の調査に回答があったのは16462人のうち13066人であり(回答率79.1%)、その分析が行われた。男女の70%には、かかりつけ歯科医が存在していた。生存要素とかかりつけ歯科医の有無と性別には、男女共治療中の病気の数において、またかかりつけ歯科医を持った男性の喫煙習慣数において際立った違いは見られなかった。他の生存要素を観察すると、市かかりつけ歯科医がいる被験者は、いない被験者に比較してめざましく良い生活様式の状況であった(p<0.001)。
6年後の追跡調査においては、919人の被験者の状況は確認できず、1899人は死亡していた。カプラン・マイアー生存分析においては、性別に関わらず、かかりつけ歯科医のいる被験者はかかりつけ歯科医のいない被験者より6年後生存率が明らかに漸増していた(p<0.001)。コックスの回帰分析では、かかりつけ歯科医を持っている女性は、そうでない女性より6年後死亡率が明らかに低かった(ハザード率、0.696;95%信頼区間、0.56-0.87)。

まとめ
今回の報告は、かかりつけ歯科医のいる被験者では、いない被験者より男女共に生存率が高いことを初めて示しており、そして、かかりつけ歯科医の存在が、女性において生存を決定する重要な因子であることを示唆している。


サンプル >> 都市部に居住する在宅高齢者の長寿におけるかかりつけ歯科医の効果 全文翻訳

  原著論文の翻訳は、緒方有希子さんの協力で行われました。

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   迫り来る、糖尿病の新たな合併症 〜がん〜


野見山 崇 福岡大学医学部

抜粋
日本の2型糖尿病患者の死因第1は悪性新生物、すなわちがんである(図1)。
糖尿病とがんが並存しやすいメカニズムは種々報告されているが(図2)、特に高脂肪食や運動不足により肥満を呈した患者に多い。
がんの発症進展を考えた場合、糖尿病治療において用いられるインスリンは諸刃の剣といえる。糖代謝におけるインスリン標的臓器である筋・脂肪組織や肝臓では、インスリンは代謝調節因子として働き、糖の取り込みやグリコーゲンの蓄積、脂肪の同化を促進するが、その他の臓器や細胞では成長因子として働き、脂肪増殖を促進してしまう可能性があるからだ。
また、がん細胞の増殖に関連するIGF-1(insulin-like growth factor-1)の受容体がインシュリン受容体と構造上類似しているため交差性があり、さらにインスリン抵抗性から惹起された高インスリン血症がIGF-1の作用を促進させることで、がんを促進している可能性が考えられる。
また、高血糖状態が酸化ストレスを産生し、DNA変異を体細胞変異として惹起し、これががん化につながっている可能性があるとされ、その他にも糖尿病とがんが並存しやすいメカニズムについて様々報告されているが、現在のところ決定的な因果関係は不明である。
(図2)に肥満・糖尿病とがんの関連性をまとめてあるが、現在のところ血糖値の改善ががんを減少させたという報告がないので、糖尿病の病気ががんを直接引き起こすということより、糖尿病を引き起こす生活習慣や体質ががんを引き起こしやすいと考えるのが妥当である。
したがって、両疾患を防止するには、生活習慣や体質を改善することが重要だろう。
肥満を防止するために、カロリー制限と食物繊維の摂取が重要であるが、果物摂取量は発ガン抑制には寄与しない。
また、車の保有台数の上昇と糖尿病患者数がパラレルに相関する現象と、肥満や運動不足によってがんが増えるという現象は極めて興味深いものがある。


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堀田, 他;糖尿病、50,47-61,2007  

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野見山, 他;Diabetes Frontier 2015;26(1):35-41

糖尿病療養指導のための DM Ensemble  2016 Vol.4 より



   Global data sharing

AMED

国立研究開発法人日本医療研究開発機構


2月10日英・Wellcome TrustとHeads of International Research Organizations (HIROs)はジカ熱の研究成果を一気に公開してデータを共有するという国際連携(global data sharing)を呼びかける声明を提出。
AMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)、米国立衛生研究所(NIH)、パスツール研究所などのFunding Agency とNature、Cell、Lancet、NEJM、Scienceなど科学雑誌が賛同した。
これまで論文の優先権を確保するため研究データや成果は,論文が学術誌で出版されるまで公開しないことになっていたが、最も不利益を被るのは患者である。
しかし、今回ジカ熱の研究、ワクチン開発、疫学研究などについては成果が出た時点ですぐにデータを公表しても論文のプライオリティーを確保することにこれらの雑誌が賛成した。

宇宙科学でもdata sharingが、様々な大きな発見につながっている。
同様なことが医学の世界でも行われ始めた。
これまでこのようなグローバルな動きがなかった医学界にとって2月10日は記念すべき日だとしている。

また、AMEDは、「難病・未診断疾患」を基幹プロジェクトに選んでおり、その理由としては 
①「3つのライフ(生命・生活・人生)を包含する研究」により、患者に直接医療研究の成果を還元可能
②ゲノム研究からゲノム医療に
③global data sharingなしに進まない
④個々の微少な研究開発費のため、共通のインフラ整備、研究費の弾力的運用が必要
⑤診断だけでなく治療へも展開
⑥Rare diseaseの理解がCommon diseaseの病態のメカニズムの解明や治療法開発につながる
としている。


AMED
国立研究開発法人日本医療研究開発機構 (Japan Agency for Medical Research and Development)
「生命」「生活」「人生」3つのLIFEを意識した 医療分野の研究開発とその環境整備を応援。
初代理事長 末松 誠



   加藤武彦先生講演会のご紹介


平成27年度学術講演会
日本歯科大学歯科補綴学第1講座OB会主催・日本歯科大学歯科補綴学第一講座共催

『噛める義歯は健康寿命に通ず』 講演:加藤武彦

「下顎の義歯が吸着した」程度で大騒ぎなどするな。
患者さんの口元が本人の望む見え方であること、その患者さんに必要なものが食べられること、強く大きな言葉を出せること等の要件をすべて満たした上で、口腔の脆弱(オーラルフレイル)に打ち勝ち健康の自己管理ができる患者さんを育てられる歯科医を目指して欲しい。
そんな強い意志と行動力を併せ持った臨床家である加藤武彦先生が、補綴臨床のレベルを少しでも向上させたいということで、日本歯科大学歯科補綴学第一講座OB会における講演を引き受けてくださいました。
デンチャースペースに配慮した総義歯臨床だけではなく、歯科医療に取り組む姿勢、訪問診療、学校検診など内容が盛りだくさんです。
厳しいことも言われますがその根底には人間愛が溢れています。
歯科医療の真髄を真剣に拝聴しようではありませんか。
なお講演後にはディスカッションの時間を十分にとってあります。


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開催日:平成28年3月20日(日)
場所 :日本歯科大学九段ホール
9:00開場
9:20開会
第一部 9:30~12:00 「デンチャースペースを利用した総義歯の理論と実際」
           ー噛める総義歯で健康回復ー
第二部 13:00~15:00「摂食咀嚼嚥下障害者の人生を変える」
           ー認知症患者の理解と接し方・その場で直ちに噛める幸せのためー
第三部 15:10~16:10 質問およびフリーディスカッション

定員 :200名
受付は申し込み順に行い、会場の都合上、定員に達し次第締め切らせていただきます。お早目のお申し込みをお願いいたします。
費用 :OB会員・本学職員・学生/無料
    一般歯科医    /10,000円(テキスト代込み)
    その他歯科関係者 / 3,000円(テキスト代込み)
申し込み方法: 住所、氏名、電話番号、FAX番号を明記の上で以下の方法でご送信ください。
FAX: 03-3821-2616(岩波) メール: SNC72195@nifty.com
ご不明な点は学術担当理事にお問い合わせください。
学術担当理事  石川忠 岩波行紀 芳賀景嗣 王孝



   唾液に関するページを作成中


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第8回創健フォーラム「医療革命 メタゲノム解析の現状と将来 ―これからは唾液に注目―」
における須田先生と森田先生の講演に触れて、衝撃を受けました。
この惑星に生き物と呼べないような生命体が誕生し、それが生き延びるための根源的な戦いと進化を繰り返し、ヒトと出会い、さらに共に進化をしてきた腸内フローラ。
共生といいながら、その驚くべき働き。

ある科学者の言葉
「あなたが私を見る時、あなたは私と私と共にいる細菌を見ているのです」

今、「唾液とフローラ」ページを作成中です。
近日中公開いたします。





   第8回フォーラム 懇話会質疑応答


会員およびフォーラム参加者等の皆様にはすでにNewsletterで連絡しておりましたが、講師の森田先生より添削した回答を頂きました。
一部ご紹介いたします。


Q1.
炎症と口腔内・腸内細菌が関連しているとのことですが,細菌叢の変化が炎症の原因になっているのか、それとも炎症の結果として変化しているのかについてご教授ください。

A1.
腸内細菌叢の変化(dysbiosis)が先か、病態が先かというご質問ですが、両方がお互いに増補しあっているということだと思います。
例えば、食事やストレスなどの影響で腸内細菌叢のバランスに乱れを生じると生体に影響を及ぼします、すると生体がそれに反応して様々な代謝物質を出したり免疫反応を起こして、それが腸内細菌叢に影響を及ぼす、それがまた生体に影響を及ぼし、そして結果的に悪い方向に変化するということではないかと思います。
最初のきっかけが、何かのきっかけで病気になってそれが腸内細菌叢に影響を及ぼした、という形もあるのではないかと思います。

Q2.
食事が腸内細菌叢に大きな影響を与えるとのことですが、一方、腸内細菌叢で個体識別ができるという話もありました。
食事の変化により、個体識別に影響を及ぼすくらい細菌叢は変化しますか?

A2.
基本的に、一度定着した細菌は取り除けません。
加齢、食事や体調などの影響により細菌叢が変化する、というのは構成菌種の割合の変化を言っています。
腸内細菌叢で個体識別ができるという考えは、腸内細菌叢の菌種により判定されます。
一度定着した細菌種の種類はほとんど変わらないので、個体識別は可能である、という考え方です。

Q3.
100歳以上の方の糞便を医師の協力により40例以上集めたとのことですが、医師の集めたものは基本的に病気の人のものが多いのではないでしょうか。
健常者(少ないと思いますが)の糞便はどの程度の割合で集まっているのでしょうか?その結果(細菌叢、食生活、生活習慣等)が知りたいです。

A3.
基本的に、100歳以上の高齢者は特定の病気になれば生きていられないと思います。
実際のところ、100歳以上のヒトの糞便や唾液を採取するためには、医師の資格をもつ方が訪問しないと、なかなか採取をしていただけない、ということです。
余談ですが、100歳以上になると死に難くなるようです。99歳頃まではある一定の割合で年齢ごとに亡くなられていますが、100歳を過ぎると横ばいになります。
100歳以上の方のもつ腸内細菌叢やその代謝系について興味深いデータが出ております。
それをどう解釈し、若い人たちの健康に、どのように関連付けていくのかがこれからの課題だと思います。



質疑は多数寄せられました。
懇話会の回答をさらに修正して、分かりやすい形にしております。
残りの質疑応答も随時お届けいたします。



   第8回フォーラム報告およびDVD発売開始のお知らせ


第8回創健フォーラムは、歯科関係者以外にも多くのジャンルの方々の参加を得られ、盛況のうちに終了しました。
講師の服部先生が高熱のため欠席でしたが、ピンチヒッターとして同研究室の須田 亙先生の研究発表があり、真摯な雰囲気は、あたかも専門領域の学会の様相を呈し、また格別な趣がありました。
森田先生の講演は、食生活に関連する内容が豊富で、口腔内フローラと腸内フローラが健康に関わる重要な指標であり、将来唾液が健康に及ぼす限りない可能性を秘めたものであることをお話し下さいました。
詳細は、録画を編集しDVDとして近日発売されますので、ご期待ください。

第8回フォーラムDVD

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お待たせいたしました!

 3枚組 DVD ¥3.540
購入はこちら



 お知らせの追加  
さて、これらの研究は、歯科医学界でも行われています。
その中で、恒志会と関係のある九州大学の山下喜久先生と竹下 徹先生の論文をご紹介します。
英文論文が多い中、日本語での論文がありますので、ウェブ・カレッジの関連論文に掲載いたしました。



   SENDAI 光のページェント


毎年12月上旬から31日まで開催されるSENDAI光のページェントは、仙台市都心部の定禅寺通と青葉通のケヤキ並木に数十万に上る数のLEDを取り付けて点灯するイルミネーションイベントです。
その膨大な数のLEDの中に、たった1個のオレンジ色のLEDがひそかに忍び込ませてあります。
そのLEDを見つけると「幸せにる」「願い事が叶う」と言い伝えられており、みんな必死に探すのですが、ほとんど不可能と思われていました。
偶然見つけましたので、皆様に「幸せ」のおすそ分け、と思い掲載しました。

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   オーラル フレイル を掲載


厚生労働省と平成元年から展開している「8020運動」に加え、東京大学高齢社会総合研究機構の協力の下、「オーラル フレイルの予防」という新たな考え方を示し、健康長寿をサポートするべく、日本歯科医師会が発信・啓発しているものです。
「しっかり噛んで、しっかり食べ、しっかり動く、そして社会参加を!」という基本的な概念を早期から再認識し、結果的に意識変容、行動変容につなげることを目指しています。

同時に、日本サルコペニア・フレイル研究会の 「サルコペニア・フレイル」も掲載しました。

ウェブ・カレッジ >> 新しい流れ



   冬バージョンにしました


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日本は南北に長い列島で3500km程に及びます。
そのため季節の変動が、緯度の関係で北と南では1ヶ月〜2ヶ月程度の差異があります。

早いのか遅いのかは不明ですが、暦月に則り冬バージョンにしました。

トップページに飾りたい画像がありましたら、ぜひ事務所までお送りください。



   日本歯科新聞に掲載 第8回創健フォーラム 


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クリックで新聞記事やスライド写真が拡大します。



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日 本 歯 科 新 聞
メタゲノム解析に注目
 恒志会が第8回創健フォーラム

恒志会は、第8回創健フォーラム「医療改革 メタゲノム解析の現状と将来ーこれからは唾液に注目」を18日に東京・飯田橋の日本歯科大学で開いた。恒志会は NPO法人で、内科や皮膚科、耳鼻咽喉科など歯科の関係領域を学術的・総合的に捉え、口腔.鼻咽頭と全身との関係を研究し、歯科医師の技術水準の向上等を目的に活動している団体。
慶応義塾大学医学部講師の須田亙氏は「Humann Saliva microbeta-NGSを用いたヒト唾液細菌叢解析」と題し、唾液細菌叢と腸内細菌叢との関連性や唾液細菌叢の概日周期等を話した。NGS使用の常在細菌叢解析手法は16Sアンプリコン、個別細菌ゲノム、メタゲノムの3つの方法を用いて菌叢構造と遺伝子機能組成を解析すると説明。菌の種類は個人差があるが、遺伝子機能組成に関しては個人間で類似していると解説した。
また、唾液細菌叢は全身疾患を反映して変化するとし、唾液と腸の関連性については「ヒト唾液中には腸管に定着できる菌種が存在する」と指摘。ヒト唾液を投与したマウス実験の結果を示しながら、「唾液細菌叢を構成する菌種のうち25%程度が安定的に定着できる」、「唾液細菌の腸内への定着には炭水化物代謝遺伝子群が重要」、「唾液細菌叢の定着は場内での免疫活性に関わりがあり、特に炎症性T細胞の誘導に大きく関与する」といくつかの要点を説明した。

岡山大学大学院教授の森田英利氏は「網羅的な腸内・口腔内細菌叢解析から食生活と病気が見える」と題し、肥満腸内細菌叢と健常(痩身)腸内細菌叢との違いについて解説した。肥満の腸内細菌叢は健常の腸内に比べ菌種数が減少している(=dysbiosis)とし、腸内細菌叢の組成を変化させるのは高脂肪食であると指摘。特に胆汁酸は消化の補助因子であるばかりでなく、脂肪の摂取に伴う腸内細菌叢の構成バランスの変化を誘起する原因物質と述べ、マウス実験でメタボリック症マウスの腸内細菌叢を健常の無菌マウスに経□投与すると、肥満になるとし、「腸内細菌叢が変化すると迅速な生体影響が生じる」と話した。

講演後は須田氏と森田氏を交えた、参加者とのフリーディスカッションが行われた。


 グレー で囲まれた部分は分かりにくいので、参考として資料を添付します。
細菌叢と肥満に関する報告で有名なワシントン大学のジェフリーゴードン博士による研究です。

腸内細菌叢と肥満に直接関係があるかどうかを評価するため、1人が肥満で、もう1人は痩せているという、双子のペアを募集しました。これは双子であれば食生活や遺伝子が似ていて、肥満の原因が腸内細菌叢である可能性を絞り込みやすいという理由からで、最終的に、4組の女性の双子が選ばれました。

それぞれの双子から腸内細菌を集めて、無菌のマウスの腸に移植。肥満の人からの腸内細菌を移植したマウス群と、痩せた人の腸内細菌を移植したマウス群を用意します。この両群のマウスは、標準的なエサ(同内容・同量)を摂取するようにします。その結果、肥満の人から腸内細菌を移植された無菌マウスは、痩せた人の腸から細菌を与えられた無菌マウスに比べて体重が増加し、より多くの脂肪が蓄積しました。

エサの条件が同じであるということは、この相違が、体内に入ってきた栄養素の代謝を変化させる、腸内細菌によって引き起こされているはずということになります。


さらに、2つのグループのマウスを一緒のケージに収容しました。マウスは糞を食べるのですが、そうなるとこれら2つのグループのマウスは、意図せずお互いの細菌によって、影響を受け合います。ゴードン博士は、これを“細菌叢の戦い”と呼んでいますが、この戦いの結果、肥満の人から腸内細菌を移植された無菌マウスは体重が減りました。ところが、痩せた人から腸内細菌を移植された無菌マウスは、肥満の人からの腸内細菌の影響を受けませんでした。

これは、肥満の人は細菌叢の多様性(菌種数)が少なく、特定の菌種に偏るためであるとしています。これに対し、痩せた人の細菌叢は多様性に富むため、肥満の人の細菌叢を一方的に侵略できることが要因と推測されます。



   恒志会ホームページのミニ版を作りました


今回、10月の連休を利用し、全く新しい意匠のホームページを作成しました。
ソフトの関係上、これまで以上に動きが緩慢になりますが、最新の機器であれば綺麗にご覧になれると思います。
ぜひお試しください。

恒志会 画像の説明

http://wim777.wix.com/koushikai/



   ビスホスホネート製剤は一定期間後に休薬を検討すべき


ビスホスホネート製剤は骨粗鬆症性の骨折予防効果の高さが認知されていますが,発生頻度が低いものの“非定型”骨折などのリスクを高めることも報告されています。
このような中,漫然と投与することを戒める報告が日本骨粗鬆症学会でありました。
一定期間後に骨折リスクを評価して休薬を検討すべきと提唱されました。

Medical Tribune 2015.10.5



   会報 No.10 誤字がありました


会報原稿の誤字誤打誤変換については、7月になったばかりの時に一応書き上げてから印刷直前まで何回も見直しましたが、印刷後も誤りが見つかりました。
32ページ、2か所です
自分で自分の誤りを見つけるのがいかに難しいか痛感しました。
P32 下から10行目 犬歯の低位唇側転位 → 犬歯の低位唇側転位
P32 下から 3行目 3年後 → 1年後  

福岡 雅

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    ホームページの一部が一時閉鎖されます


このホームページは、2つのサーバーを利用して運営していますが、物販関係が一時閉鎖されます。
お買い物、フォーラム参加をご希望の方は、時間をおいて再度アクセスしてください。
閉鎖日:9月29日 
以上、大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承ください。

サーバー移転が無事完了いたしました。(9月29日 AM10:00)



    ADRR 糖尿病患者の血糖変動性の新しい評価方法


HbA1cは糖尿病性合併症を予測するための標準的な血糖コントロール指標である。ただし、HbA1cのみで血糖コントロール状態を完全に評価できるわけではない、また低血糖発現歴およびHbA1c値からの低血糖の予測には限界があるとされる。
低血糖リスクと高血糖リスクを同程度に評価できる指標、ADRR(average daily risk range)を活用した療養指導が始まった。

 ADRR 



    入会手続きの操作を改善しました


入会をご希望の方にご迷惑をおかけいたしました。

ホームページ「入会案内」で、入会手続きの一連の流れが稼働していませんでした。
言い訳になりますが、編集段階では問題がありませんが、実際には途中でストップしておりました。
気づくのが遅れ、その間、嫌な思いをなさった方がおいでになったと思います。
改めてお詫びいたします。

ホームページ担当 松田



田中健藏先生 第5回創健フォーラムビデオより


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医科・歯科分離の教育、医療に疑問を投げかけ、口腔医学を目指した学内授業カリキュラムに編成しなおし、医科・歯科一元化に向けて関係諸組織に働き始めていた矢先、かけがえのない先駆者、田中先生は、今年の2月11日ご逝去なされました。
また先生は、恒志会が口腔医学の重要性かつ必要性を世に問うことに関しても、積極的に支援して下さいました。
衷心より追悼の意を表します。

第5回創健フォーラム医療者として何をなすべきか」の特別講演録画のダイジェスト版を公開いたします。

ウェブ・カレッジには、田中先生の論文「我が国の歯学教育の改革 ー歯学から口腔医学へー」の一部が掲載されいます。



録画を見る




東京宣言


3/13〜15の3日間、日本歯科医師会主催、WHO共催で、「世界会議2015」が東京国際フォーラムで開催された。

世界に先駆け超高齢社会に突入したわが国が世界に呼びかけ、高齢化と歯・口腔の健康及び健康政策に求められる課題を協議。
「東京宣言」を採択した。

WORLD CONGRESS 2015

健康長寿延伸のための歯科医療・口腔保健に関する「東京宣言」



今、世界の多くの国は、医療の進歩や生活環境の改善により平均寿命が延び、急速な高齢社会を迎えつつある。
同時に、平均寿命と健康寿命の乖離が生じ、結果として要介護者の増加という困難な事態に直面している。

このことは、高齢者のQOLの低下の防止という極めて大きな課題を抱えることとなる。
このような状況の中、健康長寿社会の実現に向かって歯科医療・口腔保健がどのようにかかわるかが問われている。

生活環境の変化による生活習慣病(非感染性疾患;NCDs)の増加がもたらす課題を解決し、それによって早世(壮年期の死亡)と急速な自立度の低下を予防し、要介護者を支援することがいま歯科医療に求められている。

WHOの「NCDs予防と重症化防止に関する世界行動計画」を踏まえ、NCDs対策を推進していくために世界の歯科医師会、その他の関係機関は、歯科医療および口腔保健の活動と成果を共有するべきである。

また、生涯にわたる口腔の健康は基本的な人権であることから、歯科医療・口腔保健はすべての健康政策に含まれ、提供されるべきである。

ここに健康長寿延伸のための歯科医療・口腔保健にかかわる「東京宣言」を発する。

  1. 健康寿命の延伸に寄与する歯科医療・口腔保健のエビデンスの蓄積とそれに基づく健康政策を推進する
  2. 歯科保健医療政策と地域保健活動の成果を検証し、その情報を各国が共有する
  3. 生涯にわたる歯・口腔の健康の維持は、個人のQOLの向上とNCDsの予防および重症化防止のための基本的要素であり、健康寿命の延伸に寄与する
  4. 超高齢社会において、各ライフステージで適切な歯科医療が提供され、国家レベルで口腔保健の実践に取り組むための基本的役割をすべての地域歯科医療機関が担う
  5. 口腔疾患とNCDsの共通リスクを認識し、口腔疾患の予防と歯の喪失防止、口腔機能の維持、回復を図るための政策をライフコースアプローチとして推進する
  6. NCDsの予防および高齢期における口腔機能低下の予防に寄与し、人々の生活を支えるために、歯科のみならず多職種連携で対応できる環境づくりを推進する



2015年3月15日

世界会議2015



会報に掲載予定の論文から、一部分先取りしてご紹介


「Trainerと寝相改善(うつ伏せ・横向き→上向き)だけでこんなに治りました」

 NPO法人恒志会理事 福岡 雅  (愛知県日進市、aux歯科クリニック)

 ウェブ・カレッジ「会員の論文・症例」に掲載しました。



    口腔マイクロバイオーム(マイクロバイオーム:細菌叢、フローラと同義)


今秋、第8回創健フォーラムで「医療革命 メタゲノム解析の現状と将来性 ―これからは唾液に注目―」を開催予定ですが、関連する論文です。
マイクロバイオームとはフローラと同じ意味である。
ウェブ・カレッジ 歯科界の新しい流れに掲載しました。



    今年の話題になりそうです


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権威ある科学雑誌に、
第8回フォーラムの講師の1人、
服部先生も執筆されています。

試し読みはこちら





    第8回創健フォーラム


服部先生体調不良により、須田 亙先生が代役!

医療革命 メタゲノム解析の現状と将来 ―これからは唾液に注目―

講師には、あのNHKスペシャルに出演されたお二方をお呼びしております。

画像の説明 
 クリックで拡大ポスターがご覧になれます

10月18日(日)飯田橋日本歯科大学九段ホール
 プログラム 
9:00 開場(受付開始)
9:40 開会

第一部
10:00~12:10
講演「メタゲノムから読み解くヒトマイクロバイオームの生態と生理機能」   
講演「網羅的な腸内・口腔内細菌叢解析から病気・食生活が見える」

第二部
13:00~14:30 懇話会
服部正平教授・森田英利教授を囲んでのフリーディスカッション。
14:30 閉会



参加費 一般/3.000円  医師・歯科医師/5.000円





    NCDs 非感染性疾患


World Health Organization
Global Action Plan for the Prevention and Control of Non-Communicable Diseases 2013-2020

生活習慣の改善により予防可能な疾患をまとめて「非感染性疾患(NCDs)」と位置付けています。
最近の、新しい概念とWHOの指針を簡単にまとめました。



    歯周病治療はアルツハイマー病の進行抑制に


国立長寿医療研究センター研究所口腔疾患研究部の松下健二氏は、長野県松本市で開催された第32回日本認知症学会(JSDR2013)で発表。

歯周病は、糖尿病やアテローム性動脈硬化症などの全身疾患との関連が指摘されている。
アルツハイマー病との関連を示唆する研究も散見されるが因果関係については不明だ。

そこでアルツハイマー病(AD)のモデルマウス(APP-Tg)に、歯周病病原菌を投与して歯周病を発症させ、ADの病理の進行への影響を検討したところ、コントロール群に比べて、認知機能の増悪、Aβの沈着の増加、TNF-αの増加などが確認され、歯周病がADの病態増悪に関与している可能性が示唆された。

詳しくは http://medical.nikkeibp.co.jp



    5mm程度の歯周ポケットは必ず外科的に除去しなければならないのか


歯周ポケットの外科的除去は、必ずしも永続的な歯肉の健康に寄与しないとの見解が、再び強調されてきつつある。
この根拠および外科的除去に代わる処置法はなにか、またその臨床的限界は・・・

歯科医療関係者 Part2 に掲載しました。



    スライド写真集に症例追加


  1. セミナーでも必ず紹介している症例を追加しました。
    Part2に 症例11として掲載しています。
    メラニン色素沈着の推移に注目してほしい。
     
  2. 多数歯の永久固定とパーシャルデンチャーPart2に掲載しました。
     
  3. 症例12症例13症例14Part2に掲載しました。



    K-CLUB に新しいコンテンツ掲載


片山セミナー関連のコンテンツを掲載しました。



    恒志会物販システムが変わります


システム変更についてのお知らせ

恒志会物販システムを新規に作成しました。
これに伴い、これまでのショッピング会員ポイント制度が廃止されましたことを、お詫び方々お知らせいたします。
以上、ご了承下さいますようお願いいたします。

システム利用に際して

このシステムをご利用なさるときには、
Newお買い物「初めての方へ」をお読みになって、物販の流れをご理解くださいますようお願いいたします。
また、ご質問の際には、「 お問い合わせ」をご利用ください。

 これまでと最も異なること

  1. ご注文からお支払いまでの流れが、一部、WEB上で可能になったこと。
  2. 決済の際、振込の他に、カード払い、代金引換(代引き)も可能になったこと。
  3. さらに、商品価格についてはすべて消費税・送料込みになったこと。
  4. 配達日指定が行えること。
  5. 請求書、振込用紙、領収書等は発送しないこと。



    高齢者社会を迎えて


片山先生は、戦前から「患者指導こそが歯科医療の柱である」と強調され、またそのとおり実践されてきました。
・・・・・・
病因の除去であり、生体の賦活化であり、健康の増進であり、なによりも“ものの治療から人の治療へ”です。“長もちしてこそ歯科医療”という言葉も印象的です。是を証明してみせる数多くの実践例も驚異です。
今回は、これまでの先生の主張をふまえて、現時点における患者指導の意味、具体的な方法等について、お聞きしてみたいと思います。(歯界展望 編集部)
資料館にインンタヴュー記事を掲載しました



    追悼関連


・平成18年4月「追悼の会」関連
・平成18年、歯科医展望 Vol.107 No.5 2006-5 に掲載された土居元良先生の追悼文

2つの資料を資料館に掲載しました。



    元開富士雄先生 NHKラジオに出演


当会にも関係が深い元開先生が、NHKラジオ深夜便「ないとエッセー」に出演決まる。

NHKラジオ
深夜便「ないとエッセー」
日 時
6月15日(月)16日(火)17日(水)18日(木)
午後11時30分過ぎから10分程度(4回シリーズ)
テーマ
「口のなかから考える子育て」 
神奈川県 げんかい歯科医院 院長 元開富士雄さん
1.
子ども学とは
子ども学の流れやその意義とは。そして、口から考える子ども学とは。 
2.
子どもの自立の観点から
ライフサイクルのなかでの自立。自立していない子どもの口のなかとは。
3.
運動の観点から
運動をしない子どもの口のなかとは。
4.
感覚の観点から
感覚不足が悪癖を生む口のなかとは。



なお、元開先生の論文「口腔機能を発揮させる機序とは」が、ウェブ・カレッジに掲載されています。



    片山セミナー 公開しました  5月11日


肖像権とサーバーの関係で、一時配信ストップしておりました「セミナービデオ」を公開できるようになりました。
プライバシー保護のため見えにくい箇所があります。
ご容赦ください。

また、突貫作業で処理を行ったため、順番に齟齬が生じているかもしれません。
合わせてご容赦ください。



    「プラークコントロールの真の正しいあり方」


平成13年2月20日 片山(90歳)の覚書資料館に掲載しました。

プラークコントロールと言いながら、ただの歯磨き。
プラークは常時、皆無にできるものではない。
プラークは、口腔常住細菌ともいわれ、口腔の健康に寄与するもの。
しかしこれが増殖・停滞した場合に、疾病の原因と変化する。



    未病社会の診断技術研究会 2015年度第1回講演会のご案内


テーマ腸内細菌
日 時:2015年5月19日(火) 13時30分 ~ 17時30分
場 所:東京大学医科学研究所1号館 講堂
    http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/access/
    http://www.ims.u-tokyo.ac.jp/imsut/jp/access/campus/
参加費:無料


司会 :松原 謙一 未病社会の診断技術研究会 副会長
    榊  佳之 未病社会の診断技術研究会 副会長
共催 :特定非営利活動法人 健康医療開発機構
後援 :一般財団法人 武田計測先端知財団
    日本の技術をいのちのために委員会


懇親会:ラ・ボエム(http://www.boheme.jp/shirogane/

<第1部> 13:30 〜 14:30
基調講演:「日本人の腸内細菌について」
服部 正平 早稲田大学大学院 先進理工学研究科
      共同先進健康科学専攻 教授
 
<第2部> 14:45 〜 17:30
1.「腸内代謝物と生体防御・免疫系」
   大野 博司 国立研究開発法人理化学研究所
         統合生命医科学研究センター
         粘膜システム研究グループ グループディレクター
2.「便微生物移植」
   金井 隆典 慶応義塾大学医学部内科学(消化器) 教授
3.「肥満と腸内細菌」
   大谷 直子 東京理科大学 理工学部 応用生物科学科 教授



    片山セミナービデオ 一時公開ストップ!


これまで第26回片山歯研セミナービデオを公開しておりましたが、肖像権の関係で、一時非公開にしております。
ご利用の皆様には、大変申し訳なく思っております。

現在、この点を改善したビデオの準備をしておりますが、かなりの時間を要すると思います。

お詫び方々ご報告いたします。



    トリウム熔融国際フォーラムのご案内


終了しました

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トリウム熔融国際フォーラム
*チェコ原研の所長によるチェコにおけるMSR関係の研究紹介の講演が追加されます。
*今回の会場は前回より広いのでもう少し余裕があります。お知り合いにお声をお掛けください。

申込みはこちら:npo.itmsf@gmail.com
ホームページ :http://msr21.fc2web.com/
お問い合わせ :📞045-832-5103



    QRコードを取得! ご利用下さい


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    DENTAL MOOK 治癒と診断


片山先生へのインタヴュー形式の記事です。資料館に掲載しました。

「大慈大悲」を与えられる指導を
手でこすって取ってあげて、薬を飲ませて痛みを取ってあげて、ということは「大」の字がつかないのです。もっと大きなのは、その人の生涯にわたって、「ああ、あのとき教えてもらったあれでやって、こうなった」というように、ずっと生涯続くような、もう二度と再び歯周病にはならないと、あの悩みはもうあれから一切心配はない、そういう力を患者に与えること。それから、もう一つは治っただけでなく、もっともっと歯が丈夫になって、そして何でも噛めるように、そして何でも味わえるようになった喜び、それを与えるのは「大悲」でなくて「大慈」ですね。

DENTAL MOOK 現代の歯科臨床 臨床診断 医歯薬出版 1987年9月8日 第1版 第1刷発行より



    和食を見習ってガン死亡者が減った!


1970年代、心筋梗塞やガン、脳梗塞、肥満などの生活習慣病が多かったアメリカでは、
1975年、上院に「栄養改善委員会」が設けられ、医学者に「全世界の栄養状態と病気の状態」を調べさせた。
2年後に、5000ページにも及ぶ調査報告書が出されたが、その冒頭に「アメリカの反省」が載っている。
これを見たマクガバン上院議員が「我々はバカだった。我々は造病食、殺人食を食べていた」と涙ながらに上院で演説したという話は有名である。

その主旨を要約すると、以下のようになる。

  1. 1日のエネルギー摂取量の55~60%を炭水化物にする
  2. 1日のエネルギー摂取量の30%まで、脂肪摂取を減らす
  3. 飽和脂肪酸(バター、ラードなど動物の脂)と不飽和脂肪酸(魚油、植物油などの油)の摂取量の比率を同等にする
  4. コレステロールの摂取量を1日30mgまでに減らす
  5. 砂糖の摂取量を40%減らす
  6. 塩の摂取量を1日3gまでに減らす

そして、以下のようにまとめている。

具体的には、果物、野菜、未精白の穀物、鶏肉、魚、スキムミルク、植物油の摂取を増やし、
牛乳、肉、卵、バター、砂糖・塩・脂肪の多い食物の摂取を減らすことによって、この目標は達成されなければならない……。

以来40年、アメリカ人は「和食こそ世界一の健康食」であることを理解し、普段の食生活でも米や豆腐・味噌などの豆製品、魚介類を多く摂るようになった。
その結果、2011年には1977年に比べて心筋梗塞による死亡数が58%、ガンによる死亡数が17%も減少した。
先進国のG7加盟国としては、唯一ガン死亡者が減っている国でもある。

プレジデント 3月14日(土)10時15分配信



    医者の人間学


「我、繃帯す、神、癒し給う」
患者に自ら気づかせ、ともににやる気を引き出す—それが医者

資料館の対談・メディアに掲載しました。



    片山セミナーNo.8 掲載


ウェブ・カレッジ の 片山セミナービデオ に掲載しました。



    特別講演 「限りなき未来のために」


歯界展望 1000号記念 特別シンポジウム(1989年 国立京都国際会館)

ウェブ・カレッジ >> 講演に掲載しました。



    歯周疾患に罹りやすい状態・進行しやすい状態


昭和58年の論文から転載しました。
画像に関しては、論文と一致していないものがあります。ご了承下さい。

歯科医療関係者 Part1に掲載しました。



    WHOが 砂糖 新指針


炭酸飲料1缶でも超える

世界保健機関(WHO)は2015年3月4日、成人が1日に摂る砂糖をティースプーン6杯分の25グラム程度に抑えることを奨励する砂糖摂取の新指針を発表した。
砂糖の取りすぎを抑えることで、肥満や虫歯を防ぎ、慢性疾患の予防にもつなげることが狙い。昨年3月に示した指針案を正式決定した。

これまでWHOは、食物から取り込む熱量(カロリー)のうち砂糖の割合を10%以下にする目標を掲げてきたが、新指針は5%以下にすることを求めた。
これにより成人にとっての適量は、従来の50グラム程度以下から半分に減る。

たとえば炭酸飲料1缶(350ミリ・リットル)には砂糖が約40グラム含まれており、軽く指針を超える。
WHOはケチャップなど加工食品に含まれる砂糖の量にも注意が必要だと強調している。



    ホリスティク医学の大御所アンドルー・ワイル博士の講演


Andrew
画像をクリックして、拡大したポスターをご覧下さい。





     論文「咬耗を臨床にみる」


この論文の一部が「開業歯科医の想い Ⅱ」に掲載されていましたが、原本がありましたのですべて掲載しました。
なお画像に関しては、多少ちぐはぐな部分があると思います。ご了承下さい。

「歯科医療関係者 Part1」の「咬耗について」に掲載しました。


     「開業歯科医の想い Ⅱ」出版記念祝賀会


平成11年(1999年)10月03日、大阪リーガロイヤルホテルで行われた記念祝賀会。
その記念祝賀会の模様を、中盤までご紹介します。

資料館に掲載しました。



     噛む事と唾液の効用


第23回 片山歯研セミナー(箱根会場) 後半4日目(H5. 6.13)から、
「なぜ噛ませるのか」「なぜ噛むのか」をどのように患者に伝えていくのかを、録音テープ起こしをして書き留めたものです。

ウェブ・カレッジ講演に掲載しました。



     小野寅之助博士 「歯牙の透明標本作製法」


小野寅之助博士は、世界で初めて、歯牙の透明標本を製作し、その結果歯髄の走行が三次元的に観察されるようになった。
このことは解剖学的見地だけでなく歯内療法にとっても大きな足跡となった。

昭和4年の論文を、歯科医療関係者 Part1の根管解剖図鑑に掲載しました。



     ロコモティブ・シンドローム


歯周病と糖尿病の関連については糖尿病学会のみならず多くのメディアでも取り上げられるようになりました。
そして今、メタボからロコモが国民の健康指標になるさえ言われ始めています。
ロコモって?

ウェブカレッジの歯科界の新しい流れに掲載しました。



    片山歯研セミナーNo.7 を掲載しました。




     K. N.さんへの手紙


親しかったジャーナリストのK. N.さんは、自分の口腔内に不安を感じ、片山先生に助言を求めました。
その返信が見つかりました。
暫間固定、安静、投薬、生活習慣など多岐に渡ってアドヴァイスをしています。

資料館「あれこれ」に掲載しました。



    漫画で学ぶPerio


片山先生監修のもう一つの患者用冊子を掲載しました。
その名も「ペリオの本」 —健康で美しい歯ぐきのためにー

一般 基礎編に掲載しました。



    口腔細菌はインフルエンザを重症化する


落合邦康(日大歯学部細菌学教室教授、日大総合歯学研究所生体防御部門教授)

日本歯科医師会雑誌2015 VOL.67 NO.11より抜粋

ウェブ・カレッジ歯科界の新しい流れに掲載しました。



    Kブラシについての、片山先生と或る先生との往復書簡


現在は、製造・販売停止になりましたが、かつて歯周病治療用歯ブラシが、Kブラシが存在していました。
当時、その歯ブラシを患者さんに使い始めた先生からの手紙と、それに対する片山先生の返信を掲載しました。

なお、Kブラシの使用法・注意点も掲載しましたので、是非ご覧下さい。

「一般  予防編」の「幻の歯ブラシ Kブラシ」から入れます。



    正食協会「噛み方健康法」


片山先生のインタヴュー「歯みがき剤はいらぬ」を掲載しました。



    「フッ素に関する10の事実」の翻訳が完了


FLUORIDEALERT.ORG の資料からフッ素の問題点を引用しておりましたが、常務理事の緒方守先生に翻訳を依頼し、この度完了しました。
「全身歯科」の立ち読みに掲載されています。



    村上 徹の分室


歯科大学がなぜ医科と分離した形で作られたのか、医科歯科大が出来た経緯などを知ることが出来ます。
「ウェブカレッジ」の「関連論文」に掲載されています。



    Dr. ダ・クルズ ホリスティック・デンティストリー


フォーラム「Dr. ジョン・ダイアモンド 講演会」の時にオーストラリアから来日し、講演・実技を行ったクルース先生の論文を掲載しました。

「ウェブカレッジ」の「関連論文」に掲載されています。



    自己教育から患者教育へ


平成4年、片山歯研セミナーが10周年を迎えたのを機に、歯界展望が企画したインタヴュー。
11年目の第1歩を踏み出す想いが語られている。

この記事は「資料館」>>「対談・メディア」に掲載されています。



    片山歯科医院開業時のパンフレット


現物を探したのですが、どうしても見つからず、新聞に掲載されていたものを加工して作りました。
文字に関しては、適切なフォントがなく、近似したものを利用しています。
2人の子供と片山歯科医のほのぼのとしたシルエットが素敵です。

資料館」>>「片山恒夫概略歴」>>「あれこれ」の Portrait に掲載されています



    教育関係者の方へ


「食生活と身体の退化」第28章「教育による社会改革」より
私たちに最も必要なのは、可能な限りあらゆる手段を使って人々を教育することである。しかし、私たちは誰に何を教えればよいのだろうか。幸いにも、既に光明を与えてくれる事例がある。それは、初等教育、中等教育段階の生徒たちが、予防という観念をはっきりと、また自然な形で学べるということが分かったことである。

歯科医療関係者 Part1に掲載しました。



    料理研究家 土井善晴氏の書評


土井善晴氏が、「私の好きな本」の1冊に「食生活と身体の退化」を選びました。
この記事は、「一般の方 予防編」ページと「書籍/DVD」ページでご覧になれます。



    治療の理論的枠組み を掲載しました


「開業歯科医の想い ー片山恒夫論文集ー 特集/部分被覆冠を考える」から一部抜粋し、歯科医療関係者 Part2 に掲載しました。

Initial preparation は歯周治療だけでなく、修復治療にも同様に考えられ、処置後初めて行う指導は効果が期待出来ない。



    片山歯研セミナー No.6  アップしました


数症例における歯肉の推移。その背景には、人間としての「暮らし」があることを忘れてはならない。
プラーク・コントロールさえ良ければ問題は起こらないのか、そこには自然科学を超えた難問がある。

片山歯研セミナーNo.6を見る





    片山恒夫 Portrait


終戦直後の写真や、ゴールドマンが片山歯科医院を訪問した時の写真などが、「資料館 あれこれ」に掲載しました。



    「口呼吸を考える」ビデオ ダイジェスト版をアップしました


第4回フォーラム「口呼吸を考える」 臨床実践編

画像の説明

4人の演者が講演を行いましたが、その中から、
荒井 正明先生 (口腔生体医学研 歯科医師)の講演の一部のみ、ウェブ・プレヴューに掲載しました。



    産經新聞  思いっきりインタヴュー  掲載!


画像の説明

産經新聞 平成4年(1992年)2月1日 土曜日
に掲載されたインタヴューを、資料館にアップしました。



    患者に人気がある歯科医師を目指すには 長倉 功 講演会


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この講演は、平成9年10月8日(広島県歯科医師会館)、「広島恒歯会」が主催し、後に講演録として上梓したもので、広島恒歯会会員と片山先生など一部の関係者だけに配布された貴重な資料です。

講演録を、ウェブ・カレッジ 「講演」にアップしました。



    「永久固定法」を掲載しました


「開業歯科医の想い ー片山恒夫論文集ー」から一部掲載しました。

永久固定法



    第7回創健フォーラム 口腔機能と脳科学 DVD発売開始


画像の説明


第7回創健フォーラム
口腔機能と脳科学 
噛むチカラは命の泉
2枚組 DVD
  
¥2,000(定価)
  購入 

フォーラムは終了致しました。

口腔も認知症予防・治療の一助になることが脳科学からわかってきました。
今回は脳科学者小野塚先生から噛むチカラを活用し、現代病である糖尿病、ストレス、認知症の予防と治療について科学的根拠に基づいた貴重なお話をお伺いいたしました。

日時: 平成26年11月23日(日)
会場: 日本歯科大学九段ホール(地下1階)



    絶版図書が見られます!


画像の説明

歯槽膿漏  ー抜かずに治すー

独自の方式を編み出し、50余年、治療に立ち向かってきた片山・歯科医が、「抜かずに治す方法」の全てを公開する。
片山が全力をかけて、全ての方法のポイントを余さず収めた名著。

1990. 7.20 第1刷発行
2004. 1.30 第9刷発行

絶版になっていますが、ダウンロード出来るようになりました。
ただし、500ページにも及ぶため、画像が表示されるのに時間がかかります。

サンプル >>「歯槽膿漏 ー抜かずに治すー」を読む



    本の立ち読み


全身歯科 マーク・A・ブレイナー 著

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全身歯科」の一部がみられます。

  「全身歯科」立ち読み!

食生活と身体の退化  W.A.Price 著

画像の説明

「食生活と身体の退化」の一部がみられます。

  「食生活と身体の退化」立ち読み!



     虫歯から始まる全身の病気 ジョージ・E・マイニー著


zenshin.jpg

「虫歯から始まる全身の病気」の一部がみられます。

  「虫歯から始まる全身の病気」立ち読み!

開業歯科医の想い Ⅱ  片山恒夫

画像の説明

「開業歯科医の想い—スライド写真集ー」の一部が見られます。

「開業歯科医への想い Ⅱ」の立ち読み!



    歯なしにならない話


画像の説明

『書籍/DVD』ページ 「歯なしにならない話」座談会を収録しました。

片山先生、土居先生と、患者の大石さんの座談会です。
どうぞご覧下さい。



    第7回創健フォーラム 終了しました!


第7回創健フォーラム

  日本歯科大学 学生・職員/無料


 

    「噛むチカラは命の泉」

          ー認知症とのかかわりー

講師
小野塚 實先生
(日本体育大学保健医療学部教授・神奈川歯科大学名誉教授)
期日
2014. 11/23 (日) 10:00〜14:00
場所
日本歯科大学九段ホール(地下1階)  千代田区富士見1-9-20

        Timetable  

9:00
開場
10:00
理事長挨拶
10:15
第一部 講演
11:45
昼食
12:30
第二部 懇話会(フリートーク) 「歯科医療に脳科学を活用する」
14:00
閉会

       << 左の写真をクリックして拡大したパンフをご覧下さい。



    第8回国際有機農業映画祭


画像の説明

画像の説明




参加費:
一般:前売 1,500円・当日 2,000円
25歳以下:前売 500円・当日 1,000円(要証明書提示)
前売りチケットは以下よりお求めいただけます
http://www.yuki-eiga.com/ticket

上映作品:
『川はだれのものか ― 大川郷に鮭を待つ』
『有機農業が拓く地平 ― インド ティンバクトゥの挑戦』
『土の讃歌』
『小川町のべりカフェ』
『みんな生きなければならない』
プログラム・作品詳細はこちらから
http://www.yuki-eiga.com/schedule

【お問い合わせ】
info@yuki-eiga.com
http://yuki-eiga.com/postmail/pmail.html



    川島隆太先生 記念講演


市民講座ポスター

スマート・エイジング
〜脳を鍛えてイキイキと生きる方法〜

平成26年 9月20日(土)13:00〜16:00
仙台国際センター

事前に参加申込が必要!

東北大学病院 市民公開講座が開催されます。
テーマは歯科インプラントに関するものですが、
記念講演として「川島先生」の講演が行われます。

咀嚼と脳の活性化の関連が!?

興味のある方は、左のポスターをクリックして、
拡大したポスターをご覧ください。



    堀田 修先生 講演会


『病巣感染』温故創新
ー医者は口を見ない、歯医者は口しか見ないー
 
堀田 修氏
日本病巣疾患研究会 会長
仙台市若林区「堀田修クリニック」
不治の病だったIgA腎症の根治療法であるパルス療法の考案者。
「木を見て森も見る医療」を実践。
 
日程   6/8(日) 12:30〜17:00
場所   宮城県歯科医師会館5F
会費   無料

堀田先生



    新刊書 


画像の説明

「虫歯から始まる全身の病気」      
 

歯科学は口腔医学に、そして口腔医学こそ最前線の医学にならなければならない!

あらすじ
恒志会の生みの親である片山恒夫博士が尊敬してやまなかった、真の口腔医学の 偉大な先駆者、開拓者であるウエストン・プライス博士は、一粒種の令息を心臓病で 急死させた。
以来、四半世紀に及ぶ研究をつみかさねた博士は、虫歯が愛児の死病の「引き金」 となったこと、多くの深刻な全身病がじつは口腔内の病巣が引き起こしたものであることを つきとめ、「歯性感染」(1923年)を著してこの事実を公表したが、内容が衝撃過ぎたためか、 長年真実が隠されてきた。
この事実を偶然知るところとなったジョージ・E・マイニー博士が、使命感に燃えてここに 「真実」を報告する。

ジョージ・E・マイニー著  片山恒夫 監修  恒志会 訳
農文協  ¥3.580